注文の多い料理店
名作紹介公式
2/4/2026 👁 5
二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二疋(ひき)つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこをあるいておりました。
「ぜんたい、ここらの山はけしからんね。鳥一匹出てこない。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」
「鹿(しか)の黄いろな横腹なんぞに、二三発お見舞いもうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。くるくるまわって、それからどたっと倒れるだろうねえ。」
(中略)
そのときふとうしろを見ますと、立派な一軒の西洋造りの家がありました。
そして玄関には、
『西洋料理店
山猫軒(やまねこけん)』
という札(ふだ)がでていました。
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著者:宮沢 賢治
底本:青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/)
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